監訳者・監訳協力・総監修のことば 

監訳者と監訳協力

 
〔監訳者〕

田中平三
一般社団法人日本健康食品・サプリメント情報センター 理事長
東京医科歯科大学 名誉教授
独立行政法人国立健康・栄養研究所 (現・国立研究開発法人 医療基盤・健康・栄養研究所) 元理事長

門脇 孝
東京大学大学院医学系研究科 糖尿病・代謝内科 特任教授

久代登志男
聖路加国際病院連携施設 日野原記念クリニック 所長

篠塚和正
武庫川女子大学薬学部 教授

山田和彦
女子栄養大学栄養学部 教授
独立行政法人国立健康・栄養研究所 (現・国立研究開発法人 医療基盤・健康・栄養研究所) 元・食品保健機能プログラムリーダー

松本吉郎
公益社団法人日本医師会 常任理事

尾﨑治夫
公益社団法人東京都医師会 会長

渡邉和久
公益社団法人日本薬剤師会 常務理事

〔監訳協力〕

田島 眞
実践女子大学・実践女子短期大学部 名誉教授 前学長

和田政裕
城西大学薬学部 教授

長岡 功
順天堂大学大学院医学研究科 教授

長村洋一
鈴鹿医療科学大学保健衛生学部 医療栄養学科 教授

安西恵子
株式会社ルンル 代表取締役社長
東京薬科大学非常勤講師
 

総監修のことば

 
近年の少子高齢化の進展にともなうように、国民の皆さんの間での健康志向、長寿志向はますます強まっています。これに関連して、健康食品・サプリメントに期待する人も増え続けているようです。ある調査によると、平成30 年度の健康食品・サプリメントの市場規模は1 兆5千億円以上に達すると推定されています。国による規制緩和や、大量の広告宣伝なども市場拡大を後押ししているようです。しかし医薬品とは異なり、これら健康食品・サプリメントは必ずしも科学的な根拠(エビデンス)に基づいた有効性の評価が行なわれているわけではありません。

医師、薬剤師など私たち医療従事者は、大量の広告によってイメージを膨らませている「有効性」のみならず、製品としての品質や安全性、他の食品や医薬品などとの相互作用にも関心を持っています。医療従事者が診察の場等で健康食品・サプリメントによる健康被害事例に遭遇することは少なくありません。しかし、健康食品・サプリメント製品の種類がきわめて多いこと、患者・家族が健康食品・サプリメントの使用について医師等に知らせない傾向があることが問題を難しくしています。また健康食品・サプリメントについては、これまで系統だった医学教育等の対象とされてこなかったこともあって、医療従事者といえども必ずしも十分な知識を持っていないのが実情です。

このような状況はむろん看過できるものではありません。医療従事者側からも真剣な取り組みが行なわれています。たとえば日本医師会では健康食品安全対策委員会を設置し、委員会からは健康食品安全情報システムの充実や国民のヘルスリテラシーの向上等を目指した具体的な方策を提言しています。

本書の発刊はこうした医療従事者の努力を力強くサポートするものです。本書のもとである米国の「Natural Medicines」は、アメリカを始めとする世界中の研究者が、健康食品・サプリメントに関する文献を系統的にレビューした成果をまとめたデータベースです。業界・企業にも消費者団体にもおもねることなく、科学的根拠のみに基づいて、有効性、安全性、医薬品との相互作用、健康食品・サプリメントを含む他の食品との相互作用などをまとめています。このデータベースは20年以上の実績を持ち、FDA(米国食品医薬品局)をはじめ、英国、カナダ、オーストラリアほか各国の政府機関、医療施設などで広範に採用されています。わが国においても、(国研)医薬基盤・健康・栄養研究所「「健康食品」の安全性・有効性情報サイト」に、あるいは健康食品・サプリメント関連の教科書、専門書やデータベースに、しばしば「Natural Medicines」が引用されています。

日本版書籍の初版は平成18年6月に刊行され,その後第五版までアップデートが続けられています。今回の第六版も日本医師会、日本歯科医師会、日本薬剤師会がともに総監修することとなりました。米国版の頻繁なアップデートに対応し、大幅に増えている臨床試験などの研究論文を紹介するべく、レファレンスを付したオンライン版データベースも後日に提供される予定です。

簡潔に読みやすく編纂された本書が全国の医療従事者の手元に置かれ、日々の診療や調剤等の現場で活用されることで、国民のみなさまの健康の向上に資することを願ってやみません。

令和元年6月吉日

公益社団法人 日本医師会
会長 横倉 義武

公益社団法人 日本歯科医師会
会長 堀   憲郎

公益社団法人 日本薬剤師会
会長 山本 信夫


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